ジジョロン

「そろそろ本気だす」といい始めてからが本番だ

克己心を植え付ける

デイヴィッド・ウィルキー作品

人って不思議なもので、親や他人から「努力しろ!」なんていわれると反発しがちなものですが、リスペクトする人の言葉だと、心に染み入る。

言葉は同じなんですけれど、発言者によって受け取られ方は違ってきますからね、ましてや努力してないだろお前的な人からいわれた日には、小一時間ほど問い詰めたいくらいです。

成功を決意し、努力の結果に自信を持つこと

イギリスの風俗画家*1のデイヴィッド・ウィルキー(1785-1841) の生涯について自助論ではこのように紹介している。

  • 風俗画家デイヴィッド・ウィルキーの生涯にも、誠実でねばり強い勤勉な姿勢が貫かれている。
  • 子供の頃からえんえんあちこちに落書き。家の壁をみれば彼がきたかどうかすぐわかる(壁や地面に絵を書きまくっているから)
  • 「自分の成功は、天賦の才というよりはむしろ地をはうような粘り強い努力のたまものだ。私の絵が上達した理由は、たった一言でいい表される。つまり、たゆまず勉強したからだ」
  • 「働け! 働け! 働け!」――これがウィルキーのモットーだ。彼は、おしゃべり好きの芸術家を極度に嫌っていた。口達者も種まきぐらいはできるのかもしれない。だがいつの世も、熟した身をもぎ取るのは不言実行型の人間なのだ。

とにかく彼は成功するために努力している。スコットランド美術院には一度、作品が粗野で正確さに欠けるという理由で拒否されるも、よりいっそう優れた作品が仕上がるように創作を続け、ついには合格。入学してからも進歩は遅々として時間がかかったそうだ。

それでもやり遂げた結果、見事な作品を作り出し、評価されるに至った。創作に打ち込む姿は、成功を決意し、その努力の結果に確たる自信を持っているかのようだったという。

本人も自覚しているけれど、努力の鬼過ぎる。もうねここまでやられて、結果だされたら仕方ないよね。まさに結果が出るまでやり尽くした感ある。

そんな彼から「努力しろ、な?」といわれたら「ハイヨロコンデ!」と言わざるを得ないし、励まされるだろうね。あるいはどの努力に当てられて参ってしまうかもね。

もっとも好きなエピソード

  • ウィルキーがスコットランド美術院在学中、当時のグラハム学長は画家レーノルズの次の言葉を生徒に好んで聞かせたという。

  • 「諸君が天性の才能に恵まれているなら、勤勉がそれをさらに高めるだろう。もし恵まれていないとしても、勤勉がそれに取って代わるだろう」

  • 「だからこそ」とウィルキーは続けた。

  • 「私は精一杯努力しようと決めたのだ。天分に恵まれていないことくらい、自分でも百も承知していたのだから」

そもそもお前美術院入学前から努力する天性の才能に恵まれとったんちゃうんかーい、私は読みながら突っ込みつつも、努力して努力して、その上に更に努力する決意までしちゃうとか、どんだけやねん、と思いました。これで成功しなかったと思うとアレですが、やりながら成功は確信していたんだろうな。しないわけない、という。

そこまで到達出来るよう、このブログ、ガンバルンバ。

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫

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*1:庶民の普段の生活を描写し日常生活のさまざまな面を描く画家

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