私が坂口恭平って凄いなあって思うのは
人生を振り切って生きてるところ。チキンレースでノーブレーキ、谷底へ笑顔でダイブしちゃってるところなんですよねえ。あおおめえそれじゃ助からねえってば、という言葉を周りからたくさん受けてきたと思うけれど信念なのか、仕方なくなのかとにかく思ったことをやり続けてるし、その他に生きようがない不器用な人間なんだろう。
役者でもなんでも成功するタイプに、それしかできない、みたいな人がいると思うのだけど彼はその中でも、「坂口恭平」って職業しかできないんだと思うよ。サラリーマンとか公務員とかその他の仕事を続けることができない「才能」なんだろう。
彼を取り巻く嫁、子供たちもそんな中色々あったとは思うし、表に見せているのは比較的成功している部分だろうから、今の本、音楽、絵といった様々な分野での活躍の裏には、躁鬱病での鬱時の周りへの迷惑かけっぷりの酷さとかおそらく本人も大変苦しんできた経緯があって、彼の成功部分だけを掬って羨ましいなんて気軽に言えない。
今の自分まで生き延びた坂口恭平やその家族は凄いなと思うよ。リスペクト。
新刊発刊おめでとう。
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > その他
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,512円