ジジョロン

「そろそろ本気だす」といい始めてからが本番だ

宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」

平成29年9月5日、第65期王座戦五番勝負第1局は、宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われました。

中村太地六段は2013年の第61期以来、2度目の王座タイトル戦で、前回は先に2勝して奪取目前だったのですが羽生王座に逆転防衛されたのですよね。今季に掛ける思いは並々ならぬ決意だったことでしょう(実際結果を子知っていますし、奪取できなかったときから今日の今日まで当時の幻にうなされ翻弄される日々だったと告白していましたし、勝負師、棋士として壮絶な心の葛藤があったんだろうなあと思います)。

第1局は後手羽生王座が雁木に構える趣向を見せた戦いでした。後手が上手く先手を追い込んだ、と解説してた行方八段が逡巡してしまうような、不可解な寄せをみせ結果寄せきれず、中村玉が中盤を泳ぎ、なんというか類を見ない泥仕合になりました。最後、中村六段の寄せも微妙だったのですが、羽生が諦めてしまったためそのまま投了となりましたが、実は粘る筋があり、先手の最善が千日手だった、というのが真相のようです。

しかしながらこういう局を拾ったものが往々にして結果を残す、というのは歴史が証明するんですよね。

おそらくこの辺りから羽生の不調説が出てきたように思うんですよね、時間が短い棋戦とはいえこんなフラフラな寄せを結構するなんてちょっと考えられなかったので。

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「仙台ロイヤルパークホテル」は仙台湾に近く、《アンティークな鍵で重厚な扉を開けると、そこは上質さと気品に溢れた空間。 その佇まいは、まさにヨーロッパの荘園領主の館に備わる》とあるように、佐藤天彦九段が喜びそうなヨーロッパナイズドな施設群です。日本人の私なんぞは気後れして逆に落ち着かないような気がしてならない(汗)。

食事は東北産の四季の野菜、海の幸が楽しめるそうですのでそちらも興味がそそられます。

www.srph.co.jp

↓ロイヤルな時間をお過ごしくださいませ

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