福岡県飯塚市「麻生大浦荘」
令和元年5月16、17日、第77期名人戦七番勝負第4局は、福岡県飯塚市「麻生大浦荘」で行われました。
下馬評でも厳しい評価だった佐藤名人が地元福岡で反撃の狼煙を上げることができるか、という一局、挑戦者豊島二冠は前期、奇跡の6名プレーオフに勝ちきれず挑戦を逃したもの今年、しっかり勝ち抜いての挑戦、そしてタイトル2つを獲得したわけで、それはもう仕方がないよ…。佐藤天彦名人を責める人はいないと思うの。
先手豊島二冠の例によって角換わり、そして天彦名人が受ける展開へ。封じ手に前にまたしても端角を放つ豊島二冠のこのアグレッシブさ、嫌いじゃない、むしろ好き、というか驚く。昔は強いものはじっとしてて、暴れてくるところを叩く、というのが王者の指し方だったんですよ。なのに、豊島二冠はここ数年、一貫して殴りに掛かる将棋を目指しているように見える。
勝率的にはなかなか難しいはずなのだけど結果を出せているからよし!
本局は早々にとった自玉側の端歩が異常に活かされる展開となり、終始攻めた豊島が悲願の名人位獲得。三冠王となったのでした。
このあと佐藤天彦九段は各棋戦でタイトル挑戦を伺う位置にきていたりするから、またタイトル戦の舞台に戻ってくることでしょう。期待しています。
◇◇◇
福岡県飯塚市「麻生大浦荘」は《春と秋に特別公開される麻生大浦荘は、「筑豊御三家」のひとつに数えられた麻生家の初代、太吉の長男、太右衛門の住宅として建築された麻生一族の住宅のひとつで、数寄を凝らした和風入母屋書院造りが美しい邸宅は大正末期に建てられたと云われています》とあるので、普段は見ることができないのですね。
ふーん…。聞いたことはあるけれどいったことなかったなあ。対局した5月は新緑が綺麗だったことでしょうね。
前夜祭は「のがみプレジデントホテル」で開催されたとのこと。地元民だからこそ、あまりホテルや豪邸などは気にしなかったなあ…。なるほどなるほど…。
飯塚、おいでよ!↓(あまりなにもないけど…)