ジジョロン

「そろそろ本気だす」といい始めてからが本番だ

台湾・台北市「圓山大飯店」

将棋タイトル戦について

将棋には現在8つのタイトル戦がある。多くは新聞社が主催していて、参加した棋士たちがバトルロイヤルで勝ち抜いたものがタイトル保持者にベルト(タイトル)を巡って戦いを繰り返しているんです。

普段将棋を指す場所は、総本山である東京は御茶ノ水にある日本将棋連盟、または関西の拠点である関西将棋会館なのですが、タイトル戦だけは別で、全国の有名旅館や神社仏閣などに移動して戦います。

それは何故か?

もともとタイトル戦は新聞社が主催となっている、と書きましたが、昔々テレビのない、娯楽の少ない時代の頃。 新聞社は読者を増やすためにいろんな取り組みをした中で、将棋の棋譜と観戦記を載せる、ということを始めます。そうすることで読者を増やそうとしたんですね、昔は遊び方暇の潰し方も種類があまりなかったわけで、娯楽として庶民が楽しんでいた将棋がちょうど良かった。

棋譜を載せると新聞が売れる。じゃあ地方の新聞はどうか。人気のある将棋棋士が地元に来てくれたらやっぱり嬉しい。話題になればその新聞を取ってくれる人が増えるかも、という話でね。

客寄せパンダなわけです。

とはいえ、客寄せパンダであっても全国各地に将棋ファンは今も昔もいるわけでそれはそれは歓待されたそうですよ、娯楽のない田舎にきてくれた、というわけで祭りですよ。そんな効果が昔はあった。

現代でもタイトル戦を観に行く、というレジャーといいますかね、そういう楽しみ方も将棋としてはあります。 観る将の進化版というか重症化したというか…。

実際知り合いの女性は福岡で行われるタイトル戦はおろか西日本で行われるタイトル戦の前日、前夜祭に出てはプロ棋士の方と交流して方もいらっしゃいますね。

タイトル戦が行われる場所

で、タイトル戦が行われるホテル、施設なんですが、やはりそれなりに高級かつお高い施設が選択されるようです。将棋史に残ることも考えればしかたないのかもしれません。ふだんの旅行で泊まるにしても、中流以上ではないとしんどい値段設定だったりすると思うんですよ。

なのでまあ頻繁にいくことは難しいけれど、いつかいきたいなと。いつでもいけるように、現在、そして過去行われたタイトル戦の舞台であるホテル、施設をメモ代わりに残しておこうかと、そしてできればいってみたい。

舞台の紹介

第1回目に紹介するのは平成31年4月6日に行われた第4期叡王戦7番勝負第1局の会場に選ばれた台湾は台北市の「圓山大飯店」です。

海外でタイトル戦が行われるのは2014年に行われた竜王戦のハワイ対局以来のだそうで(というか何故ハワイなのか、暑いのに)高見叡王(当時)に永瀬拓矢七段(当時)が挑戦する第1局目の会場に選ばれました。

正直、私、台湾はおろか海外にさえいったことがないのですが、HP には

当ホテルは1967年に、アメリカの「Fortune」誌において世界10大ホテルに選定されました。また翌年には、アメリカの「ホリデイ・マガジン」において「一流ホテル」に入選し、「都会の喧騒に佇むオアシス」と称されました。圓山大飯店は当時から世界のホテル業界において屈指の存在であり、現在に至るまで各国元首、使節、政府要人、著名人など2000名以上を招待してきました。過去には、アメリカ合衆国のアイゼンハワー大統領、タイのプミポン国王、韓国の朴正熙大統領、日本の佐藤栄作首相、シンガポールのリー・クアンユー首相なども当ホテルにご宿泊されています。

と高らかな宣言があり、誇りを感じます。

あー行ってみたい。

将棋はタイトルホルダーが後手番ながら積極な指し回しで挑戦者を翻弄、勝利が目前まできていたのに、持ち時間の切迫で安全そうな手を選んだのが運の尽き、一気に逆転されてしまいました。無残な記憶が思い出されます…。

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