ジジョロン

「そろそろ本気だす」といい始めてからが本番だ

中川淳一郎「節約する人に貧しい人はいない。」を読んでみんな反省して欲しい

ネットニュース編集者で成功し、一財産を気付いた中川淳一郎の本なのですが、彼の言動やいくつか出している書籍とは随分と性格が異なります。

といいますか私が知らないだけだったかもしれません。なにせ私は昔に読んだ「ウェブはバカと暇人のもの」ぐらいの記憶しかなくて、いつも誰かを罵倒しているような印象しか残っていなかったですからねえ。

著者にはそういう過激・過剰な物言いもありますけれど本書は真面目といいますかごくごく当たり前の生活の知恵を淡々と語っていてイメージを大きく覆されてしまいました。

本書の価値

もうね、タイトル通りなんです。さらに言えば、本書の「はじめに」に沢山の名フレーズが溢れてて、それさえ理解しておけば人生概ね苦しみはなくなるよねえ、っていう。

いくつか挙げますと、

  • 「節約」を身体と精神に染み込ませることにより、いかに穏やかで幸せな人生を送れるかを述べる。
  • 節約は決して恥じるべきことではない。金銭感覚も節約もどちらも他人と比較すべきことではないからである。
  • 競争しても意味がないことで競争をしたり、妬んだりすることほど無駄なことはない。
  • 誰かと競争なぞせず、超個人的(ないしは家族の間のみ)に尺度を持っておけばよいものが「金銭感覚」であり、「経済状態」なのだ。

ほら。人はというか現代はどうも他人の持っているものを羨ましく思うように経済側から色んな手段で誘導されており、まんまとその罠に嵌って嫉妬に身を焦がす人が沢山おりますが、他人の事を気にするのではなく、自分の尺度をきちんともち、維持していくことで、現代社会のお金に関する悩みはほぼ解消するので、著者のいっていることはまったくもって同意ですね。

以降本書は、節約の効用を著者の体験を元に語り下ろしておりまして、参考に出来ることだらけでして、逆に参考にならないことがないくらいの勢いですから、日々の生活に汲々としている人は一度手にとって、参考にするべきだと思いますよ。

その他、フリーの人を雇うにしてもこんな態度のやつはダメだ、とか人間関係を維持するためのシンプルな10ヶ条とか使える考え方も多かったので、これは当たりの本でした。オススメです!

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