ジジョロン

「そろそろ本気だす」といい始めてからが本番だ

四角大輔「自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと」を読んだ

40代の私が読んで面白いのか?という疑問と、ミニマリストさん達で絶賛している記事をいくつか見たので手にとって見たわけなんですけれどもちょっと感想書きます。

断捨離本持っているのなら必要なし

書いてある内容は、私が読んできた自己啓発本を漁れば見つかるものばかりで、新しい知見を得るとかなかったです。コンテンツと称して分けてある50の小話も、見出しを見れば中身は推測できるものでしたし、目を通してみると、まあ、そうやな…と思うことが載っています。

つまりは「捨てる」をキーワードに考え方を見直したらどうよ、実際俺はやってみてこうなった!どや!

という話です。50の見出しは、Webに公開されていますので気になる方は目を通してみればいいと思いますが、手元に断捨離関連の本がある人であれば別にその本を再読すればよいでしょうね。

自己啓発本の肝は1つだけ

そして自己啓発本で毎回スルーされるのが、行動を移すための方法なんですよね。例えばこの本では「捨てる」ことを通して自分を変えていく、自分自信を見直すことが出来るといってますが、じゃあ本書を読んで「捨てる」行動にすぐ移せるかというとどうでしょうか。

大抵の人は「わー、凄いねー、なるほどねー、自由を得るにはとりあえず捨てなきゃ!」ってなるか? 本人の体験をいくら語っても、実際に「捨てる」行為へ読み手を連れて行くような、勢いとかうねりとか情熱とかがうーん、足りない感じがあるかな。

すぐやれ!とか書いている自己啓発本も多いし、実際そうなんだけど、でもそれでもやはり腰が重い人が大半でそんなか藁をもつかむ思いで本書を手にとって救いを求めている人もいると思うし、そんな人に届いているのだろうか?っていう。

その具体的な方法が足りない感じ。すぐ行動するにはどうすればよいか?「捨てろ」といわれても躊躇するだろうし、その躊躇を乗り越えるようなヒントが書かれていればよりよいと思った。

確かに著者はニュージーランドに移住して自分の思った通りの人生を、本書のようにいろんな縛りを「捨てる」ことで実現した、といってますが、そもそも音楽プロデューサーとして成功を収めたい人物であって、そんな強烈な成功体験を持った人にやってみればいいよ?とかいわれてもちょっと、真似できないっすよねー、って腰引けるって普通。

穿った見方をすれば、時代を読んで動くことがでる著者だからこそ実現することができた成功体験をドヤ顔で語っているだけともいえるわけで。

20代に売れているらしいから、私の知らないところで影響力を発揮しているのかもしれないですけどね。

まとめ

「捨てる」をキーワードにして流行りの断捨離に寄せてきた本という意味では、出版プロデュースが上手かったのかなあって思いました。

すでに自己啓発本やミニマリスト本を読んでいる人には不要、読んだことのない人なら読んでみてもよいけど、真に受けるとしんどいのでほどほどにな、って感じ。

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