男料理というのはあまりに繊細「まかない君」

西川魯介の「まかない君」は、三人の若い女性が住む親戚の家に居候となった大学生浩平が、彼女たちより上手に料理を作ることが出来ることから、料理当番に抜擢される。

毎回、レシピと料理する様を、一番年下の弥生とともに軽妙なやり取りを交えつつ描いている作品で、時折挟まれる純情少年をからかう姉さんズたちの仄かなエロスは、奥手な浩平の赤面とともに掘り下げられることなく実にあっさりしていて実に青少年向けといえましょう。

なにげに残った材料の使い回しや代用品選びのセンス、などどう考えても若い自分に料理をしていないと思いつけないことを大学生ができるのは若干リアリティに欠けるきらいはあるんですが、料理以外のウンチクを沢山読めますし、料理のコツもわかりやすく、グルメ漫画というより料理漫画ですけれど、参考になることが多かったです。